化粧品に含まれる【界面活性剤】は避けたほうがいい?見分け方やデメリット・メリットを解説
化粧品を探していると“石油系界面活性剤フリー”などといった文言を目にすることも多いですよね。今回は、多くの化粧品に含まれる界面活性剤の役割や、肌への影響、賢い付き合い方までfavs専属ライターがまるっと解説します。
この記事でわかること
化粧品における界面活性剤の役割
界面活性剤の種類と特徴
界面活性剤において気をつけるべきこと
界面活性剤フリーのおすすめスキンケア
化粧品に界面活性剤が含まれているのはなぜ?
「界面活性剤」と聞くと肌への刺激を心配する方もいるかもしれません。しかし、化粧品においては欠かせない成分のひとつ。まずは、界面活性剤が担う3つの役割についてご紹介します。
界面活性剤の役割
乳化させるため
汚れを落とすため
なじみをよくするため
乳化させるため
水と油はそのままでは混ざり合いません。乳液やクリームなど、水と油の成分を均一に混ぜ合わせて安定させるためには、界面活性剤の「乳化作用」が必要です。これにより、使用時にベタつかず、なめらかなテクスチャーが実現します。
汚れを落とすため
クレンジングや洗顔料には、メイクや皮脂汚れを浮かせて落とす「洗浄力」が求められます。界面活性剤は、肌表面の油分や汚れを包み込んで水で洗い流しやすくしてくれる働きを持っており、汚れを落としながら肌への負担を減らすよう処方設計されているものも多いです。
なじみをよくするため
化粧水や美容液においては、成分を肌へ均一に届けるために、界面活性剤の「浸透*サポート効果」も活用されています。肌とのなじみを良くすることで、仕上がりの心地よさにもつながります。
*角質層まで
『界面活性剤=悪』ではない!種類によって特徴が異なる
「界面活性剤」とひとくちに言っても、実際には成分の種類や濃度、配合バランスによって性質が大きく異なり、肌への影響もさまざまです。ここでは、大きく2種類に分けて特徴や違いを解説していきます。
合成界面活性剤(石油系・天然由来)
石油由来や植物由来の化学合成で作られている
泡立ちがよく、洗浄力が高い
クレンジング・洗顔・シャンプーなどに多く使用される
コストを抑えられる
種類によっては肌に合わないこともある
合成界面活性剤は石油系または天然由来の原料を使って化学的に合成された界面活性剤で、洗浄力や乳化力に優れているのが特徴です。クレンジングや洗顔料、シャンプーなど幅広い製品に使用されており、泡立ちや汚れ落ちのよさを求める製品に適しています。
ただし、種類によっては肌に合わない可能性があるものも。敏感肌の方は慎重に選ぶのがおすすめです。
▼合成(石油系)界面活性剤の主な成分名
ラウリル硫酸ナトリウム
ラウレス硫酸ナトリウム
▼合成(天然由来)界面活性剤の主な成分名
成分名 | 原料 |
ココイルグルタミン酸ナトリウム | ココナッツ脂肪酸+アミノ酸 |
ココイルイセチオン酸ナトリウム | ココナッツ脂肪酸+イセチオン酸 |
ココベタイン | ココナッツ脂肪酸+ベタイン |
原料が植物などの自然素材であっても、製造過程で化学処理を行っている場合、分類上は「合成界面活性剤」になります。
ただし、石油系ではないため「石油系界面活性剤フリー」と表記できるケースが多いです。
合成界面活性剤(石油系・天然由来)
植物などの素材から作られる
化学的な合成をほとんど行っていない
敏感肌向けや家族で使うことを売りにしている製品に多く使われる
泡立ちや洗浄力は比較的穏やか
化学的な合成をほとんど行っていない完全な天然界面活性剤は、植物などの自然素材から抽出された成分。泡立ちや洗浄力は控えめですが、マイルドな使用感で、敏感肌の方やナチュラル志向のスキンケアを好む人に選ばれる傾向があります。
ただし、製品としての安定性や洗浄力の面では合成界面活性剤よりやや劣るため、防腐剤や補助成分を併用するケースもあります。
▼天然界面活性剤の主な成分名
成分名 | 原料 |
サポニン | ムクロジ、ユッカなど |
レシチン | 大豆、卵黄など |
オリーブ油脂肪酸カリウム | オリーブ油 |
界面活性剤と賢く付き合うために知っておきたいこと
界面活性剤すべてを避けるのではなく、「どんな種類で、どんな目的に使われているか」を理解し、自分の肌に合ったアイテムを選ぶことが大切です。
「合成」と「天然」をしっかり選び分ける
前述の通り、界面活性剤は大きく「合成」と「天然」の2つに分けられます。それぞれ特徴があり、肌の状態や、何を重視するかによって選び分けることができます。
▼合成(石油系)界面活性剤が合う方
しっかりとした洗浄力や泡立ちを求める方
価格や使用感のバランスを重視する方
▼合成(天然由来)界面活性剤*¹が合う方
繊細な肌や乾燥肌、肌がゆらぎやすい*²方
肌のうるおいを守りながら洗いたい方
▼天然界面活性剤*¹が合う方
繊細な肌、肌がゆらぎやすい*²方
洗浄力よりも成分や製法にこだわりがある方
シンプルなスキンケアを好む方
*¹石油系界面活性剤フリーと謳われる場合が多い
*²乾燥や紫外線により一時的に不安定な肌状態
保湿力や使用感とのバランスもチェック
界面活性剤の役割は、洗浄だけでなく、乳化や肌なじみのよさにも関係しています。肌がつっぱらずしっとり感が続くかどうかは、保湿成分とのバランスも重要です。「落とす」だけでなく「うるおいを守る」処方かを確認しましょう。
繊細な肌の方は「パッチテスト済み」の表示もチェック
肌がゆらぎやすい*¹方は、界面活性剤の種類だけでなく、「敏感肌パッチテスト済み*²」や「アレルギーテスト済み*³」の表示にも注目しましょう。必ずしも刺激が起きないわけではありませんが、事前のテストを行っている製品です。
*¹乾燥や紫外線により一時的に不安定な肌状態
*²全ての方に皮膚刺激が起こらないということではありません
*³全ての方にアレルギーが起こらないということではありません
敏感肌の方へ|界面活性剤に対するfavsのこだわり
肌が敏感な方にとって、スキンケア成分の穏やかさはとても重要なポイント。favsでは、「家族で使えるものを」という想いのもと、界面活性剤の選定にもこだわっています。
favsでは天然由来の界面活性剤を使用
favsの製品に使用している界面活性剤は、主にココナッツなどの植物由来成分から作られた合成天然界面活性剤。石油系界面活性剤を使用せず、肌に対して穏やかな使用感となじみやすさを実現しています。
敏感肌パッチテストの実施*¹や低刺激設計にも配慮しており、敏感肌の方や肌がゆらぎやすい*²方にも手に取っていただけるよう開発しています。
*¹全ての方に皮膚刺激が起こらないということではありません *²乾燥や紫外線により一時的に不安定な肌状態
はじめての方におすすめのスキンケアアイテム
▼ペプチド*¹ハイドレーティングクリームEX
環境の変化や季節の移り変わりでダメージ*²を感じやすい大人の肌をやさしく包み込み、たっぷりのうるおいとハリを与える保湿クリーム。
リポソーム化したペプチド*¹で濃密なハリツヤを与え、セラミド*³で肌バリアをサポート。多角的なアプローチで大人の肌をより美しく導くfavsの定番人気アイテムです。
*¹(A層)固相合成ヒトオリゴペプチド-5、(B層)トリペプチド-1銅、パルミトイルテトラペプチド-7、アセチルオクタペプチド-3、ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド、パルミトイルトリペプチド-5、アセチルヘキサペプチド-8、オリゴペプチド-29、オリゴペプチド-32、パルミトイルペンタペプチド-4、合成ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1、合成ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-2、合成ヒト遺伝子組換ポリペプチド-1、合成ヒト遺伝子組換ポリペプチド-16、合成ヒト遺伝子組換ポリペプチド-3(すべて整肌成分) ²乾燥のこと *³ヒアルロン酸Na(整肌成分)
▼カーミングフェイシャルミスト
肌荒れを防ぐスイセンのエキス*¹を配合し、保湿+エイジングケア*²のダブルの力で肌をサポートする化粧水。
ミストタイプになっているため、スキンケアの時短になるのはもちろん、ボディの保湿にも気軽にお使いいただけます。
*¹フサザキスイセンエキス(整肌成分)
*²年齢に応じたケア
界面活性剤にまつわるQ&A
最後に、界面活性剤に関するよくある疑問にお答えします。
Q1.界面活性剤のデメリットって?なぜよくないの?
一概に界面活性剤にデメリットがあるとは言い切れませんが、界面活性剤の種類によっては洗浄力が強いものがあり、うるおいを奪いすぎてしまうことがあるため慎重になる必要があります。
Q2.界面活性剤が入っていない化粧品はある?
ごく一部にはありますが、乳液やクリーム、クレンジングなど水と油を混ぜる必要がある製品においては基本的に何かしらの界面活性剤が使われています。天然由来のマイルドなものや最小限の配合量に抑えた処方の製品もたくさんあるため、自分の肌の状態に合わせて選びましょう。
Q3.敏感肌はどんな製品を選べばいい?
繊細な肌の方は、配合成分にこだわった製品を選ぶのがおすすめです。また、「敏感肌パッチテスト済み*¹」や「アレルギーテスト済み*²」などの表示も目安になります。成分表示を確認しながら、自分に合わない成分が入っていないかにも注意しましょう。
*¹全ての方に皮膚刺激が起こらないということではありません
*²全ての方にアレルギーが起こらないということではありません
-肌が好きになっていく、という体験を-