【簡単解説】化粧品における『リポソーム』とは?その技術や効果、おすすめアイテムを紹介
スキンケア化粧品の説明でよく見かける『リポソーム』。「実際どういう技術なの?」「どんな効果があるの?」と疑問に感じたことはありませんか?そこで今回は、リポソームの仕組みやナノカプセルとの違い、具体的なメリットをわかりやすく解説します。また、リポソーム技術を活かしたおすすめのスキンケアアイテムもご紹介します。
リポソームとは?その技術をわかりやすく解説
化粧品の分野で注目されている「リポソーム」。成分を角質層まで届ける技術として、エイジングケア*や保湿を重視するアイテムによく採用されています。ここでは、リポソームの仕組みについてわかりやすく解説します。
*年齢に応じたお手入れ
リポソームを簡単に説明すると...
リポソームとは、私たちの体の中に元々ある成分「リン脂質」でできた0.1~0.2μmの微小なカプセルのこと。まるでタマネギのように何層にも重なった膜の中に、美容成分を閉じ込めることができます。
この構造によって、成分を徐々に放出しながら角質層までしっかり届けることができるのが大きな特徴。リポソームの膜そのものが肌との親和性が高いため、浸透*しやすいのが魅力です。
*角質層まで
リポソームとナノカプセルの違いは?
リポソームと混同されがちな「ナノカプセル」も、成分を内包して肌に届ける技術のひとつです。大きな違いは、その構造と目的にあります。
リポソーム:リン脂質でできた多層構造。肌と同じような成分でできているため、保湿や肌なじみのよさに優れる ナノカプセル:合成高分子や天然高分子などで作られる単層の小さな球体。特定の成分を安定的に届けるのに適しているが、浸透性や保湿力はリポソームに劣る場合も。 |
また、ナノカプセルは浸透の実験データがなくても技術名の記載が可能になっています。対してリポソームは、美容成分が浸透していることを証明された商品にしかその名前を使うことができません。
リポソーム技術を化粧品に取り入れるメリットと効果
ここでは、リポソーム技術を使うことで得られる主なメリットを3つご紹介します。
1.成分が肌に届きやすくなる
リポソームは人の肌の細胞膜とよく似た構造をしており、角質層になじみやすいという特性があります。そのため、美容成分をリポソーム化することでスムーズに肌になじみ、角質層まで届けやすくなります。
とくに、分子が大きく肌に届きにくい成分でも、リポソームに包むことで肌へのアプローチ力が高まります。
2.成分の安定性を保ちやすい
ビタミンCやレチノールなどは空気や光に弱く、成分が劣化しやすいのが難点。リポソームに内包することで、外的刺激から成分を守り、フレッシュな状態で肌に届けることが可能になります。また、安定化によって防腐剤や安定剤の量を減らすことにもつながり、肌に配慮した処方を実現しやすくなります。
3.肌へなめらかに届けられる
美容成分をリポソームに包むことで徐々に肌へと成分を放出するため、なめらかに浸透*させることができます。「効かせたいけど、効率よく使いたい」というニーズにも応えられる技術です。
*角質層まで
リポソーム化粧品はどんな人に合っている?
メリットはわかりつつも、自分がリポソーム化粧品を使うべきかどうかお悩みの方もいるのではないでしょうか?以下のようなお悩みをお持ちの方にはとくにおすすめです。
乾燥やインナードライにお悩みの方
表面はうるおっているようでも、実は肌の内側がカサついている“インナードライ状態”。そんな肌には、角質層までしっかりうるおいを届けられるリポソーム化粧品が効果的です。保湿成分を角質層まで届けることで、水分を保持し、うるおいに満ちた肌へと整えてくれます。
エイジングサイン*¹が気になりはじめた方
エイジングケア*²には、成分の浸透*³力と安定性が重要。リポソーム化粧品なら、レチノールやビタミンCなどの繊細な美容成分も効果的に肌へ届けることができ、年齢に応じたお手入れを無理なく始められます。
*¹キメの乱れやうるおい不足によるもの
*²年齢に応じたお手入れ
*³角質層まで
肌がゆらぎやすい方
リポソーム化粧品は、季節の変わり目やストレス、睡眠不足などで肌が敏感に傾きやすい方にもおすすめです。リポソーム化によって成分をゆっくりと肌に届けることができるため、肌へのなじみをサポートしながら毎日のスキンケアを手助けしてくれます。
リポソーム技術を取り入れたfavsのスキンケアアイテムを紹介
美容成分を確実に肌へ届けるため、favsでもいくつかの商品においてリポソーム技術を採用しています。ここでは、favsがおすすめするリポソーム化粧品をご紹介。
美容液|フィトコラーゲン*¹セラム
うるおいがピンと満ちる美容液
favsの『フィトコラーゲン*¹セラム』は、ハリやうるおい不足など大人肌特有の悩みに寄り添う美容液。植物由来のフィトコラーゲン*¹でみちっとしたハリを与えながら、サーモン由来の整肌成分PDRN*²が肌をすこやかに整え、いきいきとした印象へと導きます。
また、リポソーム化したビタミンC誘導体*³を配合。肌にゆっくりとなじみ、透明感*⁴のあるみずみずしい肌づくりをサポートします。
9つのフリー処方⁵で、肌のことを考えた処方設計である点もポイントです
*¹シロキクラゲエキス(整肌成分)
*²DNA-NA(整肌成分)
*³アスコルビルリン酸NA(整肌成分)
*⁴うるおいによって肌に明るい印象をもたらすこと
*⁵着色料フリー、タール色素フリー、防腐剤フリー(パラベン、フェノキシエタノール、安息香酸)、合成香料フリー、アルコールフリー、シリコーンフリー、石油系界面活性剤フリー、紫外線吸収剤フリー 、鉱物油フリー
シートマスク|カーミングフェイシャルマスク
大人肌に、ご褒美のようなハリとうるおいを
favs『カーミングフェイシャルマスク』は、紫外線や乾燥といった、大人肌が直面する外的ダメージから肌を守るシートマスク。
リポソーム化した12種類のビタミン成分*¹のほか、ハリを与えて肌がすこやかな状態をキープできるようサポートする2種のペプチド*²を配合。ふっくらとハリのある、なめらかな肌へと導きます。
さらに、肌荒れを防ぐツボクサエキス*³と水仙根のエキス*⁴を配合。肌がデリケートな方でも毎日使えるものを、という思いを込めて開発しました。
*¹パンテノール(保湿成分)、アスコルビルリン酸NA、ビオチン、ピリドキシン、葉酸、シアノコバラミン、トコフェロール、チアミンHCL、Bーカロチン、リノール酸、リボフラビン、ナイアシンアミド(すべて整肌成分)
*²カルノシン、パルミトイルトリペプチド-5(すべて整肌成分)
*³整肌成分
*⁴フサザキスイセン根エキス(整肌成分)
ボディクリーム|セラミド*¹ファミリークリーム
軽やかテクスチャーでしっかり保湿
家族で使えるおだやかさと心地よいうるおい感、みずみずしいテクスチャーを追究したfavsの『セラミド*¹ファミリークリーム』。
セラミド*¹をリポソーム化して肌への浸透*²を促し、乾燥や肌荒れを防ぎながら肌バリアをサポート。ベタつかず肌にスッとなじむテクスチャーで、季節問わず快適なボディケアを叶えます。
また、8つのフリー処方*³や肌と一体化するおだやかな香りも魅力。家族みんなで使っていただきたいという思いを込めて開発しました。
*¹セラミドNP(整肌成分)
*²角質層まで
*³着色料フリー、防腐剤フリー、合成香料フリー、アルコールフリー、石油系界面活性剤フリー、紫外線吸収剤フリー、シリコーンフリー、鉱物油フリー
リポソーム化粧品にまつわるQ&A
リポソーム技術を使った化粧品は、肌にうれしい効果が期待できる一方で、「毎日使ってもいいの?」「普通の化粧品との違いは?」など、気になるポイントも多いはず。ここでは、よくある疑問にお答えします。
Q1.リポソーム技術を使った化粧品は、毎日使っても大丈夫?
基本的には毎日使っても問題ありません。リポソーム化粧品は、美容成分を小さなカプセル(リポソーム)に包み込み、肌の角質層までじっくり届ける設計。効果的に成分を浸透*させるため、朝晩のスキンケアに取り入れるのもおすすめです。ただし、肌が極端に敏感な方は、まず少量から試してみましょう。
*角質層まで
Q2.リポソーム技術を使った化粧品と普通の化粧品の違いは?
最大の違いは、成分の「浸透性」と「安定性」です。リポソーム化粧品の場合、成分が肌なじみのよいリン脂質で作られたカプセルに包まれているため、角質層まで成分が届きやすいという特徴があります。また、酸化しやすい成分もカプセル化によって守られ、成分の品質を保ちやすいのもメリットです。
Q3.リポソーム技術を使った化粧品のデメリットは?
リポソーム化粧品は多機能で魅力的ですが、いくつか注意点もあります。例えば、技術的に手間がかかるため価格が高めになる傾向があります。また、リポソームは角質層までの浸透を高める技術であり、肌の奥深く(真皮層)にまで作用するわけではありません。そのため、保湿や整肌効果はあっても、医学的な治癒効果は期待できないことを理解しておくことが大切です。
-肌を好きになっていく、という体験を。-